フリーランスでAV女優のお仕事ができたらギャラも二倍、三倍になるのかな?
AV女優のお仕事は高収入だから、実際にフリーでお仕事出来れば億万長者!?
AV女優でもフリーランスAV女優はいるの?
最近は芸能界でも、ベテラン俳優や歌手が所属事務所から独立してフリーランスになるニュースが報じられていますね。
しかし、AV業界ではAV女優さんがAV事務所をやめて独立をすることがあまりニュースになりません。これはなぜなのでしょうか?
もちろんAV業界でもフリーランスでお仕事をしているAV女優さんがいます。後ほど詳しく説明しますが、その数はごく少数です。デビュー当時は、みなさんどこかのAV事務所に所属する、これが業界のスタンダードなのです。芸能界でも俳優や歌手、タレントの多くはどこかの事務所に所属していることがいまだ圧倒的に多いのと同じです。
なぜAV女優はAV事務所に所属するのでしょうか?答えは簡単です。
事務所に所属しない限り、最初は誰もがクライアントであるAVメーカー(取引先)とのコネクションがないものです。そんなツテも人脈もない状態では、お仕事を見つけてこられるわけもありませんよね。
ではクライアントであるAVメーカーとのコネを作って、ある程度のノウハウがあれば、お仕事がもらえるかといえば、これも微妙です。経験や実績がないとAVメーカーも取り合ってくれません。
現在フリーランスでAV女優をしている人は、過去にAV事務所に所属をしていて、円満退所している、既にAV業界では知名度のある女性なのです。しかも任意の組合である「日本AV女優協会」に加盟しているAV女優さんです。なにもキャリアがないデビュー時からフリーランスで活動しているAV女優は存在しない、これがAV業界の現状です。
フリーになりたいって言えば、AV事務所は辞められるのかな?
「AV事務所に所属したら簡単に辞められないって聞いたんですけど……それって本当ですか?」
弊サイトにもこのような質問が度々寄せられます。
AV事務所に限らず絶対に辞められないお仕事は、この世に存在しません。きちんと約束したお仕事がすべて終わっていれば、お互いに納得の上で辞められます。
そもそもAV事務所と所属女優の間には、「●年所属していなくてはならない」という契約はありません。もちろん辞めるにあたって違約金を取られることもありません。きちんと話をすれば、他のAV事務所に移籍することも可能です。
しかしフリーになったり、他の事務所に移籍しても、同じAV業界にいればクライアント(取引先)は変わることはありません。もちろん環境は変わりますが、お仕事の相手や撮影の内容が変わらないことは、覚えておいたほうがよいですね。
フリーになったら、お仕事は誰が決めるの?
フリーランスになればお仕事は自分で取りにいかなければなりません。つまり現在、フリーでお仕事をされているAV女優さんは、長年AV業界にいて、たくさんのクライアント、プロデューサー、デレクター、ADと顔見知りで、彼らとの関係性の中でお仕事をもらっているのです。
しかしギャラの交渉からスケジュール管理まですべてひとりでこなさなければばらないので、かなりのスキルと気力、体力も必要です。クライアントも人間です。ときにトラブルもつきものなので、それにその都度対応するのは、心身ともに負担が大きいことを知っておいたほうがよいですね。もちろんそれらすべてを自分でこなせる、という強い覚悟があるのなら、フリーランスとしてお仕事をするのも選択肢のひとつです。
余談ですがアメリカのエンタメ業界には、芸能事務所は存在しません。俳優やミュージシャン、ポルノ女優は、個人事業主として活動します。彼らは「エージェント」と契約をして出演や契約、金額の交渉を行います。いわば仕事に関わる取引を代行してくれるのがエージェントです。お仕事が決まればギャラの一部をエージェントに支払う仕組みになっています。またスケジュール管理などのマネジメント業務を行うのは、「マネージメント会社」です。
芸能やAVに限らず、日本のプロダクションはアメリカでいうところのエージェントとマネージメント会社の両方の役割を担っていることになります。
フリーになったらお給料は増えるのかな?
AV女優のギャラについておさらいしましょう。
AV事務所に所属している場合は、ギャラはAVメーカーからAV事務所に支払われます。AVメーカーからAV事務所に支払われたギャラの約半分がAV女優に支払われることが通例です。100万円のお仕事であれば、AV女優に50万円が支払われることになります。
ではフリーになったら、ギャラは100万円すべてがAVメーカーからAV女優に支払われるのでしょうか? これはその人の交渉次第ともいえますが、残念ながら100万円すべて支払うAVメーカーは存在しないと思ったほうがよいでしょう。
フリーランスになってもクライアントからはこれまで通り50万円が振り込まれる。これが現状です。しかも交通費や撮影前の検査費用も自費になりますので、自分の手元に残るお金はAV事務所に所属している時よりも低くなる可能性もあります。
海外と比べてフリーランスとしての働き方が確立されていない日本では、組織に属していない働き手が足元を見られる可能性もあります。また、ついついお仕事欲しさに価格を下げて、交渉してしまう……なんてことも考えられます。
これは交渉次第ですが、撮影会やイベントなどお客さんと直に接するお仕事では、フリーランスの場合、売上の半分もしくはそれ以上もらえることもあるようです。またご自分で制作した写真集やDVD、クラウドファンディングなどで集めたお金はフリーランスの場合、全額女優さんの手元に残ると言えるでしょう。
「フリーランスでAV女優のお仕事ができたらギャラも二倍、三倍になるのかな?」まとめ
フリーランスは気兼ねなく自分のペースでお仕事ができる働き方です。それなりの覚悟とやる気があれば、やり甲斐も達成感もあると言えるでしょう。
しかしその反面、スケジュール管理や契約の手続き、ギャランティーの交渉まですべてご自身で請け負わなければなりません。大手の事務所なら、あなたに変わって営業してくれるマネージャーもたくさんいます。しかしフリーランスはひとりです。ひとりで営業に行くのも物理的な限界もあります。
つまりAV事務所に所属していたときよりも、確実に手間も増え、時間も取られることは避けられません。
とくに一番大切なお給料(ギャラ)は、交渉次第ですが、フリーになったらいきなり倍になる……なんてことはないのがこの業界の通例です。
リスクも増える分、やり甲斐もあるフリーランスは選択肢のひとつです。ぜひメリットとデメリットをよく知った上で、自分がベストを思える選択してみてください。そしてその際には、弊サイト「AV女優入門」を参考書代わりに活用してもらえたら幸いです。