AV女優が撮影で求められるのは、ノーマルなセックスだけではありません。
現在のAVはユーザーのニーズに合わせて様々なバリエーションに富んだ内容となっています。中には、普通の女性が想像もしないような行為も含まれています。
そのため、「ノーマルなセックスをすればいい」と思って、AV女優になった場合、とまどってしまうことも多いのではないでしょうか？
しかし、ごく一部の超人気の単体女優を除けば、ほとんどのAV女優は、様々なプレイに挑戦しています。
「普通に生活していたら、絶対に体験できないようなプレイが出来るのが楽しい」と言う人もいるほどです。
それでも、そこは人間。どうしても出来ないことというものはあります。
その場合は「NG」項目として、事前に申告しておくことができます。

多くのAVプロダクションの場合、最初に契約する時点で、NG項目を話しあって決めます。そして宣材（宣伝材料の略で、プロフィール表のこと）に、そのNG項目が書き込まれます。
AVメーカーや制作会社は、出演させる女優を決める時にその宣材を見るので、どんなプレイが出来る、出来ないを判断できるわけです。
例えばレズものを撮ろうという時に、レズがNGの女優ははじめから使いません。
そのため、NGが多いAV女優は仕事の幅が狭まってしまうというのは事実です。
仕事が慣れてくるにつれ、少しずつNG項目を減らして出来る範囲を広げていくという女優が多いようです。
また、プロデューサーがどうしてもこの子で、このプレイを撮りたいと考えた時に、交渉してくることもあります。
以前は、そういう時に半ば無理やりNGを解禁させるようなこともあったようですが、現在のAV業界では女性の人権を第一に考えているため、まともはAVプロダクションでは、無理やり説得するようなことはありません。
あくまでも本人の意思に任されています。

AV業界には三大NGという言葉があります。代表的なNG項目の上位３つを指します。
現在では一般的に「アナルセックス」「ハードＳＭ」「スカトロ」の３つが三大NGと言われています。
ただし、時代は状況によってその項目が変わることもあり、以前はこの中に「レズ」が含まれていた時もありました。
「アナルセックス」は、肛門に挿入するセックスのことです。AVでのニーズは多く、これが出来ると出来ないのでは仕事の幅が大きく変わります。
慣れないと痛みを伴う行為なので、敬遠する人も多く、細い器具（アナルスティック）や指なら可という限定解禁をする人もいます。
以前にプライベートで試してみて痛かったので、NGという話もよく聞きますが、撮影の場合は事前にゆっくり拡張しておくなどの準備も行い、しっかり潤滑剤を使うなど、極力痛みがないようにするので、素人男性とするアナルセックスとはだいぶ違うようです。
「ハードＳＭ」は、文字通り激しいＳＭプレイのことです。
その対義語として「ソフトＳＭ」というものもあり、こちらは手を軽く縛ったり、目隠しをするといった「ＳＭごっこ」的なもの。こちらは、あまりNGにしている人はいません。
そしてハードＳＭになると、同じ縛るのでも、ガチガチに縛ったり吊るしたりと、体への負担も大きくなります。
さらに、鞭やローソクといった痛みを伴うプレイも含まれます。
また、次の「スカトロ」にも重なりますが、浣腸などのプレイを含むこともあります。
ＳＭは、かなり好き嫌いが分かれ、耐えられる度合いも人それぞれなので、プレイごとに、これはできるできないを、キチンと決めておくことが大事です。
「スカトロ」は、排泄物を使ったプレイで、AVの中でも特にマニアックなジャンルとなります。
この中でも「出すだけ」から「浴びる」「塗る」「食べる」など多くの段階があります。
最近はＳＭでも使われる浣腸で、撮影前に一度浣腸で排便しておいて、撮影では注入した浣腸液だけを排出するという方法もよく見られます。

三大以外にも、よくNGに指定されるプレイには、このようなものがあります。

この他に、特定の苦手な男優さんを「NG男優」として指定したり、泊りがけの撮影をNGにするなど、様々なNGがあります。