AVと一口に言っても、想像する内容は人それぞれなのではないでしょうか? それはAVには様々なジャンルがあり、その枠も幅広いからです。あなたが知っているAVだけがAVではないのです。ここではAVのジャンルについてお話しましょう。
こんなにあるAVのジャンル
AVには大きく分けて「単体作品」と「企画作品」があり、「単体作品」に出演するのが単体女優、「企画作品」に出演するのが企画女優や企画単体女優だと説明しましたが、実際にはそう単純ではありません。
単体女優でも企画作品に出演することがありますし、その逆も多いのです。
作品の内容として分類した場合、ドラマ物とドキュメント(風)物に分けられるでしょう。ただし、シチュエーション物など、その中間的な作品もあります。
さらに、ナンパ物、ハメ撮り物、SM物、ぶっかけ物、レズ物など、ジャンルはさらに細かく分類されます。
日本最大のアダルト配信・通販サイトのFANZAでは現在300近いジャンルが登録されています。
中には「どうしてそんなものに興奮するの?」と驚かされるようなジャンルもあり、その幅広さには圧倒されるでしょう。
向き不向きのあるドラマ物
ドラマ物は、セックスシーンがメインになっているテレビドラマだと思えばいいでしょう。
ストーリーがあるため、台本もページ数が多く、覚えなくてはならないセリフもたくさんあります。そして出演者にもある程度の演技力が要求されます。
物語の展開にあわせて舞台が複数必要な場合もあり、屋外ロケなど、セックスシーン以外の撮影も多く、手間も時間もかかることが多いのがドラマ物です。
こわだる監督の場合は、ストーリー部分だけでなく、セックスの最中のセリフは反応まで、しっかり演出するということもあります。
ドラマ物はそうした負担が大きいため、できれば避けたいと考えているAV女優もいますが、逆にやりがいがあるということで、ドラマ物を好む女優もいます。
演技というものを楽しめるかどうかで、向き不向きはあるようです。
現在のAV業界では、熟女女優の出演作ではドラマ物が多い傾向があり、仕事のほとんどがドラマ物だという熟女女優もいます。
ドキュメントといっても「本当」ばかりではない
ドキュメント物というのは、AV女優が役を演じるのではなく、本人そのままとして出演するというものです。
デビュー作などに多く、インタビューコーナーがあったり、セックスシーンでも、素の反応を見せようというコンセプトで作られます。
ただし、実際には本人=AV女優のプロフィールではないことが多いため、AV女優としてのキャラクターを演じることが必要になります。つまり、実際はそうではなくても、現役教師という肩書をつけられてデビューした場合は、そのプロフィールに沿った受け答えをしなければいけないのです。
ただし、演じるといっても、ドキュメント物の場合は細かく決められたセリフがあるわけではなく、だいたいの設定にあわせて自分でアドリブで話したり、反応したりしていかなければなりません。
これはある意味でセリフを覚えて演技するよりも難しいとも言えますが、たいていの場合は監督やスタッフが、こう言えばいい、こう反応すればいいと教えてくれるので、それに従えばよいのです。
監督兼カメラマン兼男優と一対一で撮影するハメ撮りは、ドキュメント物の典型ですが、この場合もある程度の演技や設定が決められていることも多いようです。
実は主流のシチェーション物
現在のAV、特に単体作品で最も多いのは、5~6編のコーナーで構成された内容のものです。「コスプレ」「痴漢」「顔射」などの大きなテーマがあり、それぞれのコーナーには独立した設定やストーリーがあるというものです。
ただし、ドラマ物ほど、きっちりとしたセリフがあるわけではなく、だいたいの設定と大雑把なセリフで状況(シチュエーション)を説明し、ほとんどはアドリブで進んでいきます。
例えばこのコーナーでは女子校生として放課後の教室で教師とセックスをする。次のコーナーでは看護師として、病室で入院患者にフェラチオする。さらに次のコーナーでは、OLとして無人のオフィスで上司と同僚と3Pをする、といった感じです。
いかにそのキャラクターが、セックスをする状況になっていくか、男優とのやりとりで進めていきます。
まさにドラマ物とドキュメント物の中間というべき内容が、このシチェーション物なのです。
こんなに変わったジャンルもある
先ほどお話ししたように、AVにはたくさんのジャンルがあります。
中でもフェチ物と呼ばれるジャンルは、ノーマルなセックス以外に重点を置いたもので、乳房やお尻、脚といったパーツから、下着や唾液、ザーメン、パンチラなど様々なテーマがあります。
こうした作品の中には、出演女優はセックスをせずに、ずっと脚で男優を踏んでいるだけだったり、男優の乳首を触りながら手でペニスをしごいているだけ、時には服すら脱がないという撮影もあります。
脱がずにセックスもしないなら楽、と考える人もいるでしょうが、こうした作品は監督もフェチ的なこだわりが強いため、色々と注目が細かく、セックス以上に疲労するという話も聞きます。また普通の作品に比べて、ギャラも安いことが多いようです。
またフェチに限らず、時間を停める(その間、じっとしている)といったコントのようなシチュエーションの作品も人気だったり、なかなか日常生活の中ではありえないような体験ができるのもAV撮影です。
そうした体験を面白いものとして楽しめる人は、AV女優に向いているのかもしれません。