コロナ後のAV業界の行く末を大胆予測!
新型コロナの影響は、様々な業界に被害を与えています。それはAV業界でも同じです。今後のAV業界はどのように変わっていくのでしょうか?
AV撮影もストップしていた
新型コロナの蔓延による影響は、あらゆる業界に影を落としています。景気調査によれば51業種のうち48業種が業績が悪化し、倒産に追い込まれる会社もかなりの数にのぼるようです。
もちろんAV業界も他人事ではありません。撮影がストップする、イベントが中止になる、DVDショップが休業するといったことから、大きな影響が出ています。
映画やテレビドラマの撮影が中止となっていることからもわかるように、撮影現場はいわゆる「三密」の状態になりやすいため、AVも撮影を自粛する動きがありました。なにしろ女優と男優は究極の「濃厚接触」を行うのですから、危険だと見られても仕方がないでしょう。
しかし、AVは映画やテレビに比べると現場に必要なスタッフが少ないことや、出演者の健康チェックが厳しいことから、それほど危険ではないという見方が強くなってきました。撮影現場ではこまめな検温や消毒、出演者以外のマスク着用といった予防対策を行うことにより、撮影も再開しつつあります。
ショップでのイベント中止の影響
新型コロナの影響で最も大きいと考えられているのが、販促イベントの中止とショップの休業でしょう。
買った枚数によって、AV女優とツーショット撮影が出来たり、サインをもらえたりする販促イベントはファンにとっても嬉しい機会であり、DVDの売上が見込めるということでは、ショップやメーカーにとっても、ありがたいものです。特に最近は、こうしたイベントによる販売に頼る割合が大きくなってきていました。
当初は、接触無し、女優も参加者もマスク着用という形でも決行されてたイベントですが、緊急事態宣言が出される頃には、すべて中止となり、ショップ自体も営業を自粛する店がほとんどとなりました。
こうした自粛により、ショップが受けた損害は大きく、閉店を余儀なくされた店も続出し、DVDの売上げも落ち込んでしまいました。
時代は動画配信へ
しかし、だからといってAV業界が大きなダメージを受けたかというと、実はそうではなかったのです。
現在、AVのリリースはDVDと動画配信の2つの形態があります(ブルーレイもありますが、少ないのでここではDVDと一緒に扱います)。そして年々、動画配信の割合が高まっているのです。メーカーによっては、動画配信の売上がDVDを遥かに上回っているというところもあるほどです。
そして「STAY HOME」が叫ばれる緊急事態宣言下において、自宅にいながら購入し、鑑賞することが出来る動画配信は大きなメリットがあります。実際、新型コロナ禍によって、動画配信の売上は大きく伸びていると言います。
ここ数年間、緩やかに逆転しつつあったDVDと動画配信のシェアが、新型コロナ禍によって、逆転の動きがさらに早くなりそうなのです。
VHSがDVDに変わったように、今後のAVは動画配信が中心になっていくでしょう。
安くて安全な娯楽としてのAV
今回の新型コロナ禍は世界的な不況を巻き起こすと言われています。それはリーマンショックの再来となると例える人もいます。
リーマンショックとは2008年9月にアメリカのリーマン・ブラザーズという投資銀行が破綻したことから発生した世界規模の金融危機のことです。リーマンショックは世界中に大きな損害を与え、日本の景気もこれにより後退しました。
しかし、この時期、日本のAV業界はむしろ好調であり、多くのヒット作も生まれていました。リーマンショックの影響は、それほどAV業界には及ばなかったのです。
これは、好景気であろうが不景気であろうが、人間の性欲には関係がないということが理由としてあげられるでしょう。性に対する欲望は景気には左右されません。不景気だからといって我慢することはできないのです。
むしろAVは、その性欲を解消することにおいては、安い娯楽だとも言えます。実際にデートをしたり、風俗に行くよりもずっと安いわけです。昔から「エロは不況に強い」というのは、そうした背景があります。
前述の通り、DVDから配信へとスタイルが変わることはあるでしょうが、AV業界自体のニーズがなくなることはないでしょう。
アフターコロナの時代には、様々な業界が苦境にあえぎ、中には消滅する業界も出てくると言われますが、そういう意味ではAV業界は、あまり心配せずにすみそうです。