高学歴で社会的に認められている職業に就いているのに、AV女優(モデル)になる女性がいるのは何故なのか?
いわゆる「勝ち組」と思われているような女性が、その肩書を捨ててでもAV女優(モデル)になろうという話をよく聞くようになりました。それほどの魅力がAV業界にはあるのでしょうか?
「仕方なくやる」職業だったAV女優(モデル)
以前は、AV女優(モデル)になるのは、なにか理由がある女性、例えば借金などを背負ってしまった、あるいは騙されてしまった、などの理由で仕方なくというイメージが強かったように思われます。
90年代までは、そういった背景を持ったAV女優(モデル)も多かったことも事実ですし、特に不幸な環境を強調したネガティブな報道ばかりが目についたということもあるでしょう。
「まともな」女性は、AV女優(モデル)なんかやらない、というイメージを貼り付けられていたのです。
そのため、AV女優(モデル)は、中卒や高卒といった低学歴であったり、水商売や風俗嬢をやっている女性ばかりという印象が強い時期が長かったのです。
逆に大学生だったりすれば、それを強調してセールスポイントにされていたほどでした。実際にはそれも作り上げたプロフィールだったということも少なくなかったのですが……。
00年代からAV女優(モデル)のイメージは大きく変わった
ところが00年代あたりから、世間のAV女優(モデル)に対するイメージは大きく変わってきました。
それは、AV女優(モデル)がテレビ番組などで活躍することが多くなってきたこと、AV女優(モデル)のルックスのレベルが上がってきたため、女性にとっても憧れの存在となってきたこと、そして性に積極的であることがポジティブなイメージとらえられるようになってきたこと、といった理由があるでしょう。インターネットやスマートフォンの普及により、女性が接しやすくなったため、AV(アダルトビデオ)を身近に感じられるようになったことも大きいかもしれません。
女性にとって、AV女優(モデル)という職業は、興味深いものとなり、ぜひやってみたいと考える人が増えてきているのです。実際、AV女優(モデル)になりたいという希望者は、ここ数年で大きく増加しています。
AV女優(モデル)は、「仕方なくやらされる」職業ではなく、やりたいと考える女性が、自ら選んでなる職業へと変わっているのです。
すべてを捨ててでもやりたい職業に
現在のAV女優(モデル)の中には、有名大学を卒業した女性や、有名企業などに務めていた女性など、社会的に認められた、いわゆる「勝ち組」の女性も数多くいます。
AV女優(モデル)のプロフィールは、身バレを防ぐために実際とは変えることがほとんどなので、それは公にされていないこともあるのですが、実際には意外な高学歴や羨ましがられるような職歴の女性が多いことには驚かされます。
風向きはだいぶ変わってきたとはいえ、残念ながら、現在の社会においては、まだAV女優(モデル)ということで、白い目で見られることも少なくありません。
しかし、こうした女性は、「勝ち組」の経歴を失うかもしれないというリスクを背負ってまで、AV女優(モデル)をやろうと考えるのです。
そう考える女性にとっては、AV女優(モデル)という仕事には、それだけの魅力があると言えるのではないでしょうか。
少し前からは、まったく考えられないことなのですが……。
満たされない「何か」を求めて
普通の生活では絶対に体験することの出来ないようなセックスの世界を知ってみたい。芸能人アイドルのように、ファンから応援されてみたい。AV(アダルトビデオ)という作品をスタッフと一緒に作り上げてみたい。そして、有名になりたい……。
彼女たちがAV女優(モデル)になろうと思う理由は様々です。もちろんそこに、お金を稼ぎたい、儲けたいという理由も当然あるでしょう。そのいくつかの理由が複合的に重なっているというのも、多いのではないでしょうか。
いわゆる「勝ち組」の女性は、社会的にも金銭的にも、そして精神的にも十分に満たされていると周囲からは思われていますが、実際には意外にそうではないそうなのです。それは、「勝ち組」から転身してきた何人ものAV女優(モデル)から聞いたことです。
実際には仕事に対してやりがいを持つことができなかった、なにか満たされないものがあった、など人によってその理由は様々ですが、満たされない何かを求めてAV業界へやってきたということは同じなのでしょう。
もちろん、AV業界でその「何か」が必ず見つかるというわけではないのですが、それでも彼女たちは、前向きにそれを求めて、やってくるのです。