女性なら誰もがAV女優になれるわけではありません。でも、私なんて、とても無理、と考える前に、どんな女性をAVメーカーが求めているのか、考えてみましょう。実は女性が考えている以上に、その需要の範囲は広いのです。
美人じゃないとダメですか?
AV女優として人気が出るのは、やはり美人・美少女です。
それは前提としてありますが、どんなタイプが美人・美少女なのか、その基準はかなり曖昧です。
目鼻立ちが整っていれば必ずしもAV女優として人気が出るとは限りませんし、むしろ親しみやすい顔立ちの方が支持されるという傾向もあります。
ここ数年は一見地味な顔立ちなのに、セックスになると激しく感じてしまうというギャップで人気を集める女優さんも多いようです。
また、男性と女性では、魅力的だと感じるタイプにはかなりのギャップがあります。
女性に人気があるタイプが、男性には今ひとつ受けがよくないという例はかなり見られます。
なので、例えあなた自身が「私はあまり可愛くない」と思っていたとしても、男性目線から見ると全く違うということもあるのです。
自分で決めつけずに、とりあえず、まずAV事務所で面接を受けて、そこで判断を仰ぐというのがよいのではないでしょうか?
胸が大きくないとダメですか?
AV女優にとって、確かに豊かな胸は大きな武器となります。
顔立ちが同じくらいのレベルだったら胸の大きい方を取る、と公言しているAVプロデューサーもいます。タイトルに「巨乳」とつけるだけで、売上が伸びるという現実もあるようです。
それは「巨乳好き」の男性が常にある一定数いるため、そうした傾向が見られるのです。
しかし実際には、胸の大きさにそれほどこだわる男性の数は多くないのです。
その証拠に、毎年のトップクラスの人気AV女優を見ていくと、いわゆる巨乳女優はそれほどいないことに気づきます。ここ10年ほどのトップ女優のカップを調べると、最も多いのはEカップなのです(Eでも十分大きいと思われるかもしれませんが……)。
どちらかというと、顔やキャラクターの方が重視されているようです。
また、むしろ胸の小さい「微乳」タイプは、最近はむしろ少なくなっていて貴重ということで、需要が高まっているほどです。
胸が大きいことは有利ではありますが、それが全てではないというのが、現状なのです。
若くないとダメですか?
90年代くらいまでのアダルト業界では、「若い」ことが大きな武器でした。
しかし、00年代に入ってからは、いわゆる熟女人気が高まり、現在では発売されているAVの三分の一ほどが「熟女・人妻」をテーマにした作品となっています。熟女・人妻を演じられる女優の需要は、ますます高まっているのです。
実は、最近の熟女女優の中には、実際の年齢よりも上に設定する、いわゆる「逆サバ」の人もかなりいます。その方が人気が出るからということなのです。
さらに、少し前には、「少女」と「熟女」の間となる二十代半ばから後半の女性は、中途半端で売りにくいと言われていたのですが、最近はむしろそうした年代の女性の人気も高まっています。
つまり、現在のAVでは、あらゆる年代の女性に対して需要があると言えるのです。
ちなみに五十代以上の女性の人気もあるのですが、出演を希望する女性が少ないために、この年代の女優は引っ張りだことか……。
セックスが上手じゃないとダメですか?
AV女優と言えば、セックスのエキスパートという印象がありますが、必ずしもそうとは限りません。
中には本当に処女のままでAVデビューしてしまった女性もいるほどで、それまでの男性経験の数はまちまちです。
またAVの撮影においては、実際に「相手が気持ちいいセックス」よりも、「見せるセックス」が重視されるため、プライベートでセックスが上手と言われている女性が、そのまま優れたAV女優になれるかというと、別の問題となります。そしてそれはその逆もあるということです。
セックスに慣れていない初々しさが魅力となることもありますし、テクニックが必要な場合は、撮影現場で監督や男優が親切に教えてくれますので、心配はありません。
ただし、セックスに対して嫌悪感がある場合は、撮影自体がつらいものとなってしまうので、あまり向いていないと言えるでしょう。
逆にセックスに興味がある人、好奇心が強い人にとってはプライベートでは絶対に体験できないようなプレイをすることができるのは、楽しめるのではないでしょうか?
仕事熱心な女優さんの中には、普段からAVをたくさん見て、どのような見せ方が効果的なのかといった研究をしている人もいます。セックスの実体験を積む以上に、見せ方を学ぶ方が、AV女優としては役に立つでしょう。
明るい性格じゃないとダメですか?
AVはたくさんのスタッフが関わって作り上げていく共同作業です。そこでは人とのコミュニケーションが必要とされます。
現在のようにAV女優がたくさんいるという状況では、スタッフが一緒に仕事をしやすいと思うような女優じゃなければ、なかなか仕事をもらうことはできません。やはり、明るく積極性があり、周囲に気を配ることのできる女優が好まれるのは事実です。
また、AV女優として人気を高めていくには、ファンとの交流も大切です。SNSやイベントなどでのファンへの対応が人気を左右することになります。
そういう意味では、明るい性格であることはAV女優として不可欠ではないかと思われますが、逆に「陰キャ」(暗い雰囲気のキャラクター)や「コミュ障」(コミュニケーション能力に欠けた人)であることを売りにして、そこで共感されて人気を集める女優さんもいます。
性格はそう簡単には変えられるものではありませんが、そこを逆手に取るという方法もあるのです。