男性経験がゼロ、もしくは極めて少ない女性は、AV女優になるにあたって不利なのでは?そう考えてしまう人もいるかもしれませんが、実はそれはむしろ武器になるのです。
AV女優になる前の経験人数は?
AV女優というと、性体験の豊富な人がなるもの、という印象があるかもしれません。しかし、実際にはそんなことはないのです。
ライターの大坪ケムタ氏がAV女優の実態を調査した『世界が100人のAV女優だったら』(扶桑社)には、100人の現役AV女優のデビュー前の体験数のアンケートが掲載されていますが、これを見ると最も多いのが、10人以上、次いで5人、6人と20人以上が同数という結果となっています。1~4人という人も全体の15%を占めている反面、100人以上という強者も10%います。
かなりバラバラな数字となっていますが、この状況はAV女優に限らず、一般の女性を対象にした調査でも、あまり変わらないのではないでしょうか?
ちなみにコンドームで有名な相模ゴムの2013年の調査では、20代女性の平均経験人数は5.6人、30代女性の平均経験人数は6.8人となっています。
経験人数一人でもセクシーさに定評
デビュー前の性体験が豊富な人ほど、セクシーなカラミを見せられるかといえば、そんなことはありません。
Iカップの美巨乳とダイナミックなカラミで人気の霧島さくらさんも、愛らしいルックスに似合わない激しい反応で人気の橋本ありなさんも、AVデビュー前の体験人数は、なんと一人だけだといいます。
前述の『世界が100人のAV女優だったら』で、AV監督で作家の二村ヒトシ氏は「経験多いからフェロモンが出るわけじゃない。人気女優の秘密はフェロモンの出し方というか、男にどう見られるかですから」と解説しています。
AV撮影の現場では、監督や男優が、セクシーな反応とはどういうものなのか、アドバイスしてくれます。それを自分なりにどう表現するかが勝負となるのです。そのコツさえわかれば、経験数が少なくても、男性にセクシーだと感じさせることができるのです。
そしてセクシーさは、撮影によって経験を積んでいく上で学んでいけばよいのです。
男性が求めているものは初々しさ
AVを見ている男性ユーザーにとっても、いかにも性体験豊富そうな、濃厚なテクニックや激しい反応ばかりを求めているわけではありません。
もちろん「痴女」物のように、そうした女性の魅力を打ち出した作品もありますが、全体的にはむしろ、初々しさを求める男性の方が多いのです。
例えば、人気女優のつぼみさんは、キャリア13年、出演本数千本以上という超ベテランにも関わらず、ファンからは「名誉処女」の称号で呼ばれています。それだけたくさんのAVに出て、激しいセックスを無数に体験していながら、その初々しさが衰えないからです。そしてそこが彼女の最大の人気の理由なのです。
実際、AV女優の作品ではデビュー作が最も売れると言われています。デビュー作は内容もソフトで、女優の反応も緊張で大人しいものがほとんどなのですが、それが売れているということは、男性は初々しさを求めているという証拠でもあるのです。
処女のままAVデビューする女優たち
そして男性経験が全くない、つまり処女のままでAVデビューしてしまったというAV女優も、実は珍しくないのです。
処女喪失物と呼ばれるジャンルの作品は80年代から作り続けられています。最近では戸田真琴さんやSOD女子社員女優の浅井心晴さんなども、男性経験がないままAVに出演し、デビュー作で処女喪失をしています。
初体験ということで、当然、痛みもありますし、感じたり喘いだりといったリアクションなどする余裕もないのですが、そのリアルな反応こそが男性にとっては興奮するものなのです。AVにとっても、処女は貴重なものなのです。
00年代にキカタンの女王と呼ばれ、数多くの作品に出演した笠木忍さんも処女だったのですが、恥ずかしくてそれを言えないまま撮影に臨んでしまったため、必死に経験者のふりをしながら処女喪失してしまったそうです。しかもその初体験は3Pだったとか。そうと知らずに撮影してしまったスタッフたちも、この事実を後で知ったら、「処女喪失物として売り出せば、もっとヒットしたのに」と悔しがったでしょう。
AVで処女喪失するメリットも?
処女という大事なものをAV撮影で失うことに後悔はなかったのか、という質問に戸田真琴さんは「大切にしていたものだから、記録に残しておきたかった」と答えています。そして「相手が慣れている人の方がいいと思った」とも言っています(FANZAニュース 2019/08/19)
初体験だからこそ、慣れているプロの男優にリードしてもらいたい、というのは納得できるところかもしれません。
慣れていない男性の場合、相手が処女だというのに、力まかせに挿入して乱暴に腰を振って余計に痛い思いをさせてしまう可能性もあるのです。
その点、プロのAV男優は何よりも女性を傷つけないように配慮します。極力、痛みを感じないように優しくリードしてくれるでしょう。
もちろん、処女は大切な人に捧ぐのが一番でしょう。しかし、処女であること、性体験が少ないことは、AV女優にとって、デメリットどころか、貴重な武器となることは知っておいて下さい。