AV女優の寿命はどのくらいですか?長く続けたいのですが…
AV女優とは、どれくらい続けられる仕事なのでしょうか?本人のやる気があれば、いつまでもできる……。残念ながら、現実はそう甘くはないようです。
いつまでAV女優をやる?
ベテランAVライターによれば、インタビューをしていて気がついたのが「最近のAV女優は、みんな少しでも長く仕事を続けたいと言っていること」なのだそうです。
90年代くらいまでは、お金をためて早く辞めたい、あるいはAV女優は有名になるためのステップなので、早くタレントになりたい、と言うAV女優が多かったのだとか。
むしろそれが普通だったので、最近の「長くやりたい」という話が不思議に感じられる
ようです。
時代の変化や、AV業界の正常化によって、AV女優という職業自体が、以前に比べて色々な意味で魅力的なものになったということなのかもしれません。
それではAV女優の仕事とは、どれくらい続けられるものなのでしょうか?
普通の会社員とは違い、AVメーカーからのオーダーがなければAV女優を続けることはできません。つまり本人が続けたくても、ニーズがなければ、AV女優としての寿命は、そこで終わることになります。
10年以上活動するAV女優もたくさん
90年代くらいまでのAV女優の寿命は、多くは1年未満、長くて3〜4年というところでした。
しかし最近は、10年以上活動している女優が何人も出てきています。
例えば、企画単体AV女優としてトップクラスの人気を続けている波多野結衣さん(2008年デビュー)や、ファッションリーダーとして女性ファンも多い明日花キララさん(2007年デビュー)、Hカップの巨乳が素晴らしい佐山愛さん(2007年デビュー)、そして可憐なキャラクターのつぼみさん(2006年デビュー)などは、既に10年以上活動を続けています。
2019年に惜しまれつつ引退した吉沢明歩さんは、16年間も活躍しました。
そして現役女優で最も長いキャリアを持っているのが風間ゆみさん。デビューは1997年ですから、なんと23年以上活動していることになります。
10年以上、現役で活動するAV女優がこれほどいるという現状は、以前では考えられないことでした。
AV市場の変化が寿命を延ばした
AV女優の寿命が長くなったことの理由としては、SNSやファンイベントによって、固定ファンを大事にする活動が重視されるようになったことがあげられます。
AVユーザーが移り気であることが前提のAV業界において、熱心なファンの多い女優は一定数の売上が保証されることになり、それはAVメーカーにとって大きなメリットとなるからです。
また、00年代に入ってからの人妻ジャンルの人気も大きいでしょう。多くのAV女優は二十代半ばを過ぎると、人妻役のAV作品が増えていくのですが、そうしたジャンルの売上が高くなっていることから、二十代半ば以上のAV女優へのニーズへとつながっています。
90年代までのAVは若いAV女優ばかりに人気が集中していたため、二十代半ば以上のAV女優には、あまり仕事がなかったのです。
さらに熟女ジャンルも人気が高いため、一度引退したAV女優が、熟女AV女優として復帰することも可能になっています。
二極化が進むAV女優の寿命
しかし、それだけ長く活動できるAV女優は、ほんの一握りというのも現実です。
多くのAV女優は一年足らずで引退しているのです。
AVメーカーと専属契約する単体AV女優の場合は、専属契約が切れた時、契約するAVメーカーが見つからなければ、その後は企画単体AV女優として活動することになります。あくまでも単体AV女優としての活動にこだわるAV女優の場合は、これを機会に引退を選ぶことも多いようです。
そして現在は専属契約も3ヶ月などと短くなっているのが現状です。つまりこの3ヶ月で引退してしまうAV女優も少なくないのです。
企画AV女優、企画単体AV女優の場合は、AVプロダクションのつきあいのあるAVメーカーで一通り仕事をした後、二回目以降にも出演依頼があるかどうかで、その後の活動が決まります。一周して終わりというAV女優も多いのです。
そうなると一年もたたずに仕事がなくなってしまい、引退を余儀なくされてしまいます。
近年はAVの売上が落ちているため、AVメーカーも売上の見込めるAV作品ばかり作るようになっています。そのため、売れっ子のAV女優に仕事は集中し、売れないAV女優にはまったく仕事は来ないのです。
長く活動できるAV女優がいる一方で、短期間で引退を余儀なくされるAV女優がいるというように、二極化が進んでいるのが、今のAV業界なのです。