最近はタレント的な活動をしたり、アイドル的な視線で見られることもあるＡＶ男優。ＡＶを撮影する上でも、重要な役割を持った人たちです。そしてあなたがＡＶに出演するとなれば、そのセックスの相手をするのがこの人たちなのです。ＡＶ男優とはどんな人なのか、ここで解説していきましょう。

基本的に男女のセックスを見せるのがＡＶであるとしたら、ＡＶ女優とともに欠かせない存在なのがＡＶ男優です。
ＡＶ女優の相手としてセックスするのがＡＶ男優ですが、男性ならば誰もがＡＶ男優になることができるわけではありません。
現在、ＡＶ女優は一万人いると言われていますが、その一方でＡＶ男優は100人もいません。しかも男優としての仕事だけで食べていけるプロともなると50人程度でしょう。
ある意味で、女性なら誰でもＡＶ女優になれる可能性があるのですが、ＡＶ男優になれる男性は、ごくわずかなのです。
その理由のひとつが、いつでもどこでも監督の指示通りに勃起して発射できるという能力を持っている男性が極めて少ないということ。
そして、どんな女性が相手でも好意的に接してもらえるような気配りができること。
そうした条件を兼ね備えた男性となると、どうしても限られてしまうのです。

ＡＶ男優にもいくつかの種類があります。まず、しみけんさんのように一般的にも名前を知られている有名男優や、多くの作品に出演している売れっ子男優。普通にＡＶ男優と言われて頭に思い浮かぶのは、こうした人たちでしょう。このクラスの人は50人もいません。
彼らは一回の撮影で３～５万円のギャラをもらっています。意外に少ないようにも思えますが、彼らは月に何十本、つまり一日に何現場をこなしたりするので、売れっ子になると年収は何千万円にもなるのです。
その一方で、エキストラ的な役割の「汁男優」と呼ばれる人たちもいます。セックスをせずに、自分で射精して、その精液を女優にかけるという役が多かったため、その名前が付きました。
他にも、女性向きＡＶ専門に出演するイケメン男優（エロメン）や、いじめられる専門のＭ男優などもいます。
中には素人のような人も多いのですが、現在は事前に性病検査もしっかり行っているので、衛生面の心配はありません。

ＡＶ男優になる人は、女性が好き、セックスが好きというのは前提としてありますが、やはり重要なのは、どんな時でも勃起でき、射精できるという能力です。
ルックスに関しては、いわゆるイケメンや筋肉質の人ばかりではなく、いかにも中年という外見の人や、オタクっぽい人など色々います。これはそうした男優が必要な作品も多いからです。
しかし男優として成功する一番の条件は、女性に対する気配りができるということでしょう。
どんな男優でも（例え、ルックスが怖そうな人でも）、女優に対しては優しく紳士的に接してくれます。
彼らが男優になるきっかけは、応募や関係者の紹介などが中心です。最初のステップとして汁男優になり、そこでスタッフに実力を見いだされて普通の男優として起用されるという例もあります。
ちなみに売れっ子男優の多くは、お酒を飲んだり夜遊びをすることもなく、暇さえあればジムに通って体を鍛えるというストイックな生活を続けています。

セックスのプロフェッショナルとして語られることの多いＡＶ男優ですが、ここで大切なのは、彼らは「見せるプロ」であるということです。
あくまでもＡＶの画面で映えるようなセックスをするのが彼らの仕事なのです。
そのため必ずしも本当の意味でのセックスが上手いかというと、そうではないかもしれません。これはＡＶ女優においても同じです。
ただし、女性の体の扱いには慣れているため、どこをどうすれば気持ちがよく、どうすると痛くなってしまうかは熟知しています。女優の体を傷つけないようにという気配りは欠かしません。
また、カメラに対してどのように見せればいいのかなどもしっかり考えたセックスをすることが出来るので、慣れるまでは男優にリードしてもらいましょう。
セックスの最中に関しては、全く指示を出さずに全て男優にまかせてしまう監督もいるほどです。

現在の撮影現場では、実は男優と女優が接する時間はそれほどないのです。
待機する部屋も別なことが多いですし、男優の側も必要以上に女優に接することを避ける傾向にあります。男優と女優が個人的な関係を持つことは業界のルールで禁じられているからです。
しかし、仕事といえどセックスはセックス。やはり心と心が通じている方が、濃密なセックスをすることが出来ますし、慣れている相手の方がリラックスして体を任せることが出来ます。
多くの男優も、心を開いてくれる女優の方がいいセックスが出来ると語っています。
他人とコミュニケーションを取るのが好きなタイプであれば、積極的に会話をするなど、親しくするのもよいでしょう。
相手がどんな人なのかわかっている方が緊張せずにリラックスしたセックスができるはずです。
またどうしても生理的に合わないという相手であれば、ＮＧ男優として指定することも出来ます。