アダルトビデオで痴女プレイは避けては通れない
誰もがやっている痴女プレイ
現在のAV女優をやっていく上で、避けて通れないのが「痴女プレイ」です。
男性に対して、積極的に迫っていくのが痴女プレイで、エッチな言葉(淫語)を言いながら、男性を愛撫していきます。
セックスは男性が女性を責めるもので、女性は受け身(マグロ)でいいと思っている人も、まだいるのかもしれませんが、少なくとも現在のアダルトビデオの世界では、それはもう通用しません。
多くのアダルトビデオの単体作品では、5〜6コーナーのうち、1コーナーは主観撮影(AV男優の視点から撮影する)による女性からの愛撫プレイとなっています。これは大きな枠では痴女プレイの一種と言えるでしょう。
また、どんなに清純系のAV女優でも、4〜5作目には痴女系アダルトビデオ作品を撮ることになりますし、キャリアが長くなるにつれ、痴女系AV作品の割合は増えていくようです。
これはしたくないというプレイは「NG」に出来ますが、痴女をNGにしているAV女優は、ほとんどいません。
今や、痴女プレイはAV女優の必須科目となっているのです。
痴女はこうして浸透した
そもそも「痴女」とは、痴漢の女性版という意味で使われるようになった言葉です。60年代の週刊誌にも満員電車で男性を触る女性についての「痴女の季節」という記事が掲載されています。
アダルトビデオでは90年代半ば頃から盛んに使われるようになったのですが、その頃には痴女は、色情狂的な女性として描かれるようになっています。男を支配する女王様的なムードもあり、それまでの「女性は男性に責められる」のが当然だったアダルトビデオの女性像を大きく変えました。
そしてそれが大ヒットしたことで、男性にも「責められたい」という欲望があるのだということが、認識されるようになったのです。
00年代初頭には、痴女アダルトビデオ作品が数多く作られるようになり、アダルトビデオの一ジャンルとして、すっかり定着したのです。
その頃は、痴女を演じるのは企画AV女優や企画単体AV女優ばかり、それもギャル系や熟女系のAV女優が多かったのですが、10年代に入ると清純派やロリ系のAV女優も、痴女プレイを当たり前にこなすようになっていったのです。
淫語ノートを作る人も
体への負担がないので、NGにすることが少ない痴女プレイですが、上手に行うには素養が必要です。
男性を責めるテクニックだけではなく、淫猥に見える表情や仕草、そしてたくさんの淫語を繰り出せるスキルが要求されるのです。
痴女プレイの時に使う淫語とは、例えば「こんなにオチンポ大きくしちゃって、いやらしい変態ね」や「私のヌルヌルおまんこ、奥まで見て」、「もっといっぱいセンズリしてぇ〜」など、普通の女性なら普段は使わないような言葉や言い回しが重要になります。
台本にこうしたセリフが書かれている場合もありますが、全てを丸暗記するのは難しいですし、たいていはAV女優に「おまかせ」になります。AV女優は自分で淫語を考えなければならないのです。
現場によっては、髪の毛で隠したワイヤレスイヤホンからAV監督が言う淫語を指示することもあるそうですが、それは一部です。
この淫語を自分で考えて、淀みなく言うことができなければ痴女を演じられないのです。
痴女を得意とするAV女優さんの中には、他のAV女優さんの淫語アダルトビデオ作品などを見て、気に入った淫語をノートに書き込んでおくなど、自分なりの勉強をしている人もいるとか。
痴女プレイには努力も必要なのです。
痴女が出来るAV女優は売れる
もうひとつ痴女プレイで要求されるのは、自分でリードしていくということです。
普通、アダルトビデオのカラミは、AV男優がリードしていくので、基本的にAV女優は任せていけばよいのですが、痴女プレイではそれが逆になります。
AV男優は受け身になるので、AV女優がどのようにカラミを展開していくのかを考えていかなければならないのです。
しかも、最近のアダルトビデオ作品で多い主観撮影による痴女プレイの場合は、AV男優は一切しゃべらず、ほとんど動かないという状態なので、AV女優は一人芝居のように進めることになります。これはかなりの技術を要求されます。
このように痴女を演じるのは、非常に難しいのですが、逆に言えば痴女が上手なAV女優へのニーズは高いのです。また人気も安定します。
痴女が出来て、初めてプロとしてのAV女優だと評価されるのだといっても過言ではないでしょう。
そしてこれだけ痴女アダルトビデオ作品の人気が高いということは、痴女プレイはプライベートの恋人に対しても有効なのかもしれませんよ……。