AV女優としての活動の参考になる一冊、上原亜衣「キカタン日記」
AV女優としての活動の参考になるのは?
AV女優になろう、と思った時に参考になるのが、先輩であるAV女優が書いた自叙伝的な本です。
その元祖的な本が、故・飯島愛の書いた『プラトニック・セックス』で、ベストセラーになり、映画化・ドラマ化もされたほどですが、90年代の話ですし、AV業界に対してもかなりネガティブな視点で描かれているので、あまり参考にはならないかもしれません。
実は多くのAV女優の自伝的な本は、内面的な悩みといったところに重点が置かれているものが多く、ハウトゥ的な部分は少ないのです。
そんな中で、最も参考になる本を一冊選ぶとなると、上原亜衣の『キカタン日記』(双葉社)ではないでしょうか?
サブタイトルは「無名の大部屋女優からAV女王に駆け上がった内気な女の子のリアルストーリー」。内容も、正にそのままです。
伝説のAV女優・上原亜衣とは?
上原亜衣は2011年にAVデビューし、2016年に引退するまでに1000本以上の作品に出演した企画単体女優です。
本のサブタイトル通りに、デビュー時は無名の企画女優だったのですが、2013年にはDMM R.18(現FANZA)年間女優ランキングで1位になり、2014年にはDMMアワードで最優秀女優賞を受賞するなど、正に日本のAV女優の頂点を極めました。
引退後はマイペースでタレント活動を続けているようです。
『キカタン日記』は引退直前に発売された本なのですが、ここには上原亜衣がどうしてトップ女優になれたのか、その秘密が自分自身の言葉で語られています。
最初は、無名の「その他」女優としてデビューしたように、彼女は決してルックスに恵まれた女性ではありませんでした。人気が出るようになったのは、彼女なりの戦略があったからなのです。
どうすればAV女優として人気が出るかを考える
AV女優として人気が出るためには、作品に出まくることだと考えた上原亜衣は、NGを少なくし「私に来た仕事は全部やります! どんどん仕事を入れてください」と所属プロダクションにお願いしました。
また、デビュー時の上原亜衣は実は茶髪でギャルっぽいルックスだったのですが、髪の毛を黒く染め直し、メイクも控えめにして清楚なロリ系女優へとイメージチェンジしました。アナルファックなどの過激なプレイも、ギャルっぽい子がやるのと、清楚でロリっぽい子がやるのではインパクトが違います。清楚っぽいルックスなのに、過激なプレイもこなすということで、上原亜衣はたちまち人気女優となっていきました。
さらに彼女は自分ならではの特技を身に着けようということで、潮吹きを研究しました。たくさんの潮吹き作品を見て、そして練習を重ねて、自由自在に潮を吹けるようになったのです。さらに苦手だった淫語も、専用ノートを作るなどして研究して克服しました。
こうして上原亜衣は一ヶ月のうち、撮影が25日入っているような超売れっ子女優となったのです。
AV女優にとって大切なのはAVファンのニーズを読み取る力
ただし、今でもこの通りにやれば、上原亜衣のような売れっ子になれるかといえば、それは違います。
彼女が優れていた点は、その時々で業界ではどんなニーズがあるかを、しっかり見極めていたところなのです。
今は清楚なルックスで過激なプレイをする子が求められている、潮吹きは武器になる、などといったポイントを見極めて、しっかりと研究したことが彼女の成功につながっているのです。
そのためには、今はどんなAVが売れているのか、メーカーはどんな女の子を求めているのかの情報収集と研究が必要になるでしょう。
常日頃から、人気のあるAVのタイトルをチェックしたり、メーカーの人やマネージャーに話を聞いておくことが大切です。
そのニーズに自分がどれだけ合わせることが出来るかを考えましょう。
AV女優も、ただ可愛ければ売れる、という時代ではないのです。