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ニューハーフAV女優という存在

ニューハーフAV女優という存在

男性でありながら女性。そんな妖しい存在であるニューハーフはAVでも根強い人気を誇るジャンルなのです。その人気の秘密はどこにあるのでしょうか?

ニューハーフの長い歴史

ニューハーフという言葉を知っていますか? 生物学的には男性でありながら、姿は女性という人のことで、中には胸や性器を手術している人もいます。多くの場合は、いわゆる性同一性障害であり、精神的には女性であることがほとんどです。
日本では古代から女装の伝統はあり、かつては「おかま」「おねえ」「ゲイボーイ」「シスターボーイ」「ブルーボーイ」などと呼ばれていたのですが、80年代の初頭から、ニューハーフという言葉が一般化しました。この言葉を作ったのは、なんとあの桑田佳祐さんだという説があります。桑田さんとショーパブのママとの会話の中で、冗談のように生まれたのだそうです。
そして1981年に六本木のイメージガール「六本木美人」に選ばれた松原留美子さんというモデルが、実は男性であったことが発覚し、話題になりました。その時、松原留美子さんにつけられたキャッチフレーズがニューハーフであり、そこからこの名称が一般的にも広がっていきました。

ニューハーフAVはもうマニアだけの物ではない

ニューハーフ物のAVの歴史も古いのです。AVが誕生したのが1981年ですが、その2年後にはもうニューハーフAV第一号が発売されています。『華麗なるゲイの世界を彩るドラマ リラ』(アニマート企画)というのがその作品です。主演は当時、テレビや雑誌にも出演していた人気ニューハーフのリラさんなのですが、今見てもその美しさには驚かされます。
以降もマニア向けとしてニューハーフAVは作られていきますが、00年代から10年代にかけて、ちょっとしたブームも起きています。
この時期には水朝美樹、月野姫、愛間みるく、橘芹那。ゆきのあかり、泉水らんなど多くのスター女優がデビュー。普通の女性としても、かなり美しく、可愛い「彼女」たちの妖しい魅力は、一般の男性たちも虜にしてしまい、マニアにとどまらない人気となりました。

ニューハーフAVはもうマニアだけの物ではない

男性のメーカー専属AV「女優」

また00年代半ばから盛り上がっている「男の娘」は、ニューハーフとは似ているようで違う存在です。
こちらは、あくまでも女装であり、手術などはしておらず、女性ホルモンも投与しておらず、日常的には男性として生活している人も多いのです。精神的に女性であるニューハーフとは違い、外見以外は男性であり、性的対象(興奮する相手)は女性だという人がほとんどのようです。
その代表的な存在が、現在はタレントとして活躍している大島薫さんです。大島さんは、2014年に大手AVメーカーであるkmpの専属「女優」になり、大きな話題となりました。
それまでにもニューハーフの専属女優はいましたが、完全に「男性」の専属「女優」は初めてだったからです。
なかなか専属女優になることも難しい時代に、男性がそれを実現してしまったのは、女性としてはなかなか複雑な気持ちになりますね(笑)。

ニューハーフAV女優の人気の秘密はペニス?!

ところでニューハーフAV女優で大事なのは、なんとペニスなのだと言います。いくら女性のように可愛らしいルックスだとしても、ちゃんと勃起するペニスがないと、人気は出ないそうです。
ニューハーフAVを見るユーザーは男性なのに、なぜ? と思いますよね。
実は男性は、ニューハーフのペニスに自分のペニスを投影しているらしいのです。
女性の快感というものは、男性にとって想像しにくいのですが、ペニスが愛撫されているのはわかりやすい。
それなら男優が愛撫されているところを見ればいいかと思うかもしれませんが、他の男が感じている姿を見ても、あまりうれしくないのですね(だからAVで男性が愛撫されるシーンは一人称で男優の顔が入らないことが多いのです)。
しかしニューハーフであれば、ペニス以外の外見は美しい女性そのもの。そんな美女が感じている姿を見ながら、なおかつペニスへの快感に共感できるというわけです。
そんなところにニューハーフAVの人気の秘密があるのですね。

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