AV女優の仕事は広がっている
AV女優の仕事がAV撮影だけだと思っていないでしょうか?
もちろん今でもAV撮影だけをしている女優もいるのですが、そうした女優は、もう少数になっています。
特に単体女優や人気の単体企画女優になるほど、その仕事の幅は広がっています。
80年代にも、AV女優がテレビ番組に出たり、レコードデビューをしたりという動きはありましたが2008年に、AV女優やグラビアアイドルによるアイドルグループである恵比寿マスカッツがブレイクしたことにより、そうした動きは加速しました。
AV女優は、アイドル的な受け止められ方もするようになり、ファン向けのイベントも増加しました。
また、SNSの普及により、AV女優自身がネットで情報を発信することも欠かせなくなりました。直接収入になるわけではないので厳密には仕事とは言えないのですが、ファン層を広げるという意味では、TwitterやInstagramなどを活用することは、もはやAV女優にとって必須なのです。
販促イベントとはなにか?
近年、AV女優にとってAV撮影以外で最も重要な仕事となっているのが、販促イベントです。
これはDVDショップなどで、出演作を買ってくれたお客さんに対して、女優がサインや写真撮影などに応じるというファンサービスです。
DVD1枚購入で握手とサイン、2枚購入でツーショット撮影、3枚購入で水着での撮影、などと購入枚数によって、サービスが変わってきます。
現在のAV業界において、こうしたイベントでのDVD売上は重要なものとなっています。以前は、販促イベントは単体女優に限っていたのですが、現在は人気のある企画単体女優の大半がこうしたイベントを行っています。
販促イベントに熱心なAV女優は、ほとんど毎週末、さらには平日などでも全国各地のショップを回っています。
ファンにとっても憧れのAV女優に実際に会える貴重な機会ですし、女優にとってもファンと触れ合えることは、仕事を続ける上でのモチベーションになっているようです。
ただし、販促イベントに関しては女優に入るギャラは、それほど高くないことがほとんどです。
AV以外の撮影仕事
撮影の仕事はAVだけではありません。
例えばイメージビデオの撮影です。イメージビデオはAVとは違い、直接的なカラミなどはないソフトな内容の動画です。AVではないので、専属契約をしている単体女優でも、そのメーカー以外の会社からイメージビデオはリリースできます。
また成人映画やビデオオリジナル映画(Vシネマ)などへの出演もあります。こうした撮影は、撮影も大変な割りにはギャラも安いため、あまり積極的ではない女優もいますが、AVとは違った本格的なドラマの撮影ということで、演技に興味がある女優にとっては、魅力的な仕事です。
以前は雑誌のグラビア撮影の仕事もAV女優の大きな仕事のひとつでしたが、現在は雑誌が減少してしまったため、あまりなくなってしまいました。ただし、人気の女優の場合は、写真集やカレンダー、トレーディングカードなどの撮影があります。
アイドル的な活動もあります
恵比寿マスカッツのブレイク以降、AV女優がアイドルグループを結成して、ライブ活動をするということが増えました。
再始動した恵比寿マスカッツ以外にも、原宿☆バンビーナ、マシュマロ3d、ルルディなど活発な活動をしているアイドルグループはたくさんあり、そうしたグループや、ソロで歌うAV女優を集めたライブイベントも開催されています。
最近は、こうした活動をしたくてAVデビューするという本末転倒(?)な女優もいるほどです。
この他、トークショーやファンを集めたオフ会(ファンとの飲食パーティ)なども、タレントやアイドルのような活動と言えます。
こうした活動では、サービス精神のある明るい性格が有利だと思われがちですが、むしろコミュ障(対人関係が苦手)であっても、逆にそうしたキャラクターが、親近感がある親と人気を集めることもあるようです。
大きな収入になる撮影会
撮影会とは、アマチュアカメラマンがAV女優を撮影(基本的に静止画)できるイベントです。
撮影会には団体撮影と個人撮影があります。
団体撮影は、10~20人程度の参加者が、一人のモデルをみんなで撮影します。
個人撮影(個撮)は、モデルと参加者が一対一で撮影します。個撮は団体撮影に比べて参加費が数倍の値段ですが、ファンにとっては憧れのAV女優を独り占めできるということで、大きな魅力があります。
ただし、女優側にとってはファンと一対一ということで、プレッシャーを感じる人もいるかもしれません。そのため、最初は団体撮影のみにして、慣れてきてから個撮を解禁するという人もいるようです。
撮影の時の格好も、普段着やコスプレ、下着や水着からフルヌードまで色々あり、ポーズにも制限をつけることが出来ます。
撮影会は参加費が高いこともあり、女優に入るギャラも大きく、場合によってはAVの撮影よりも大きな収入になることもあるため、こちらをメインに活動している女優もいます。